Profile
達人のプロフィール
高橋 武市さん
オホーツクエリア 花と花園づくりの達人
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出 生
1941年 北海道紋別郡滝上町の開拓農家に生まれる
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現 職
広さ約8万㎡(東京ドーム1.5個分)の観光花園「陽殖園」園主
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来 歴
祖父の代に岩手から移住してきた開拓農家で、瘦せた土地からは十分な作物は取れなかった。5人兄弟の長男だった武市さんは、苦労する両親の姿を見て水汲みや薪割り等手伝いながら、学校へ行く前に町へ野菜の行商に出かけ、弟や妹の学費を稼ぐ毎日だったが、中学2年の時転機が訪れた。たまたま父親が庭で育てていたレンゲツツジがきれいだったので3本ばかり枝を切り、町へ行商に行くと、籠全体の野菜より高く売れた。それ以来「この地で花を作って生き抜こうと決心し、14才にして花づくり、庭づくりを天職として定め、以来約65年以上一人で畑を改良して、一から陽殖園を造成し続け、「死ぬまで理想の園を追い求める」と語る。
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さらに
陽殖園には800種類以上の植物が生い茂る。春から秋まで切れ目なく花を観賞できる。長い間の試行錯誤の中で、気候風土に合った植物「零下30度でも越冬できる植物だけで庭を作ろう」と決め、まずは2年間一輪車で土を運んで作った小山に、寒さに強いツツジ科の低木、エリカを植えた。その桃色の花が山全体を覆うようになった昭和50年春、陽殖園は観光庭園として本格的に開園した。
またもう一つの特長として40年以上農薬を一切使用していない。初期のころは害虫の被害も大変だったが、「自然に任せておけば薬なんて要らないんだよ。」といった父の言葉通り、5年ぐらい我慢をすると、かえって害虫をたべる虫も現れ、自然本来の調和のとれた環境が保たれています。ここに訪れる人に「思いっきり息を吸ってごらん」とにっこり笑う、とても優しい達人である。
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どこで達人と会える?
紋別郡滝上町
(札幌、旭川、紋別から滝上町行の高速バス有り、滝上町下車して園地までは2㎞)
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達人のメニュー
日本一変わっている花園「陽殖園」の案内ガイド
◆「陽殖園」は、5月から9月末まで営業。開園時間10:00〜17:00
入園料1,000円(中学生以下無料)、毎週火・水・木定休。
◆その他、達人ならではのとっておきの季節に合わせた案内プランもあります。
オリジナル スペシャルコース
滝上町内の「童話村 たきのうえ ホテル渓谷」に泊まって楽しむ特別プランがあります。
4月末「陽殖園的新宴会」、10月「観楓会」、10月「日帰り紅葉狩り」他
表情豊かな園内の森(6月)
陽殖園のシンボル「エリカ山」(4月)
谷を造るために掘り出した土を一輪車で運んで約2年かけて積み上げた山。
小径の両側は、鮮やかなフロックスでいっぱい(9月)